作曲家紹介

BAO-Y ― 音楽から始まり、さらに広い世界へ

BAO-Yは、ピアノを中心とする作品を制作し、その音楽的な発想を、楽譜、演奏、光、映像、動き、空間へと広げる日本の作曲家です。

BAO-Yのインク画風肖像

楽器、歌声、舞台の経験から

1960年、日本生まれ。ピアノ教師であった母のもとで幼少期から長年ピアノを学び、トロンボーン、コントラバスの演奏や、声楽も幅広く経験してきました。

作曲を始めたのは1980年頃です。これまで、ミュージカルや劇団のための舞台音楽、学校のダンス部で使用する音楽などを手がけ、現在は特にピアノ作品の作曲に力を注いでいます。

ピアノは、一人の演奏者が複数の声部、和声、旋律、リズムを同時に表現できる楽器です。BAO-Yにとって、ピアノは一つの楽器でありながら、広い音楽世界を描くことのできる特別な存在です。

特定の教育機関で専門的な作曲教育を受ける道ではなく、演奏、合唱、舞台音楽などの実践を通して作曲を続けてきました。音楽の様式や制作技術が大きく変化する現代においても、聴くだけでなく、演奏する人が「自分でも弾いてみたい」と感じられる作品を目指しています。

BAO-Yの創作は、まず音楽から始まります。音楽の作曲はBAO-Y自身が行い、その作品に込めた感情や構造を、現代の映像技術やAIを活用しながら、光、色彩、動き、空間へと展開しています。AIが作曲家に代わるのではなく、作曲家の音楽的な意図を視覚表現へ広げるための制作手段として使用しています。

思い描いた音楽を、音にする

BAO-Yは、MIDI再生の溜め、細かな速度変化、音の強弱を自ら調整し、聴きながら作り込んでいます。音符を確認するためだけの再生ではなく、思い描いた音楽の解釈を実際の音にするための表現です。ピアノ音楽の新しい可能性を探り、聴く方に新鮮な体験を届けたいと考えています。

演奏家による演奏も、BAO-Yにとって大切なものです。別の解釈が生まれ、作品が新たな聴き手へ届く機会になります。その一方で、作曲者自身が作り込んだMIDI演奏は、人間による実演を待たずに届けていきます。

舞台音楽の経験を通して、音楽は演者の動き、舞台照明、空間と結びつくことで、さらに大きな世界を生み出せることを実感してきました。このサイトとYouTubeでは、音楽を聴く方、演奏する方、映像や舞台表現に関心を持つ方が、それぞれの入口から同じ音楽世界を楽しめる場を目指しています。